ディズニキャラクター(の、中の人)のプロ根性

2013 年 8 月 30 日

今年30周年と話題の東京ディズニーリゾート。
有名な話ですが、ディズニーで働いている人のキャラクターやパフォーマンスにかける意気込みは半端ではなく、同じパーク内には絶対に同じキャラは複数同時に存在させない、客の命の危険があるくらいの非常時でなければキャラの設定から外れたことをしてはいけない、などいろいろなルールがあり、着ぐるみでも「中の人などいない!」をまじめに貫いているキャラクターたちのパフォーマンスが評判ですね。
写真を撮るのに失敗して子供に怒られたお父さんの方を抱いてを慰めたり、トイレに入っている彼女を待っていた男性を独り身と勘違いして慰めようとしてくれたり…
実に人間味あふれています。ゲストに楽しんでもらおうという意気込みが伝わってきますね。

ディズニーが経営する某ホテルでは、ミッキーとミニーとその他2名ほどのそんな(着ぐるみの)キャラクターが敷地内を徘徊して館内を盛り上げるサービスが有名です。
そんなミッキー(の、中の人)の出勤時間は夜明け前らしい。
そして、ほとんどの日、ほとんどの客は寝静まっていて、客は誰もいないはず。
それでもミッキー(の、中の人)は薄暗いホテル館内を従業員2人を前後に従えて踊りながら元気一杯に登場!
なぜなら、ミッキー(の、中の人)はいかなる時もミッキーでいなければならないから…

夜明け前で真っ暗でも、
だれもいなくても、
いつでもミッキー!イェイ!
そこまでやるんですか。

キャラクターの演技にしても、デザインにしても、そんな細かいディティールみていない・気づかないということもあるでしょう。でもそこまで細部にこだわるからこそ、美しい・面白いという説得力が違うのではないでしょうか。「わかればいい」「うごけばいい」というレベルではなく、感動を与えるためには、そういう「そこまでやるか」という細部への真剣さが不可欠なのでしょう。
(文=C.N)

タグ: ,

コメントは受け付けていません。